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日本人とは? [本]

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神戸女学院大学・内田樹教授が書かれた「日本辺境論」を読みました。

海外で生活してみて、改めて「日本人とは?」」について考えさせられる事が多くあります。
特にアジアの諸国と日本は歴史的にも深い関係がある訳ですが、私がシンガポールへ
来て見て率直に思うのは、

①よくもまあ、この暑い南方の果てまで攻め込んできたものだ。。。
  (我々が知る温厚でシャイな日本人と、当地で行った戦争行為とのギャップ)
②一方で、圧倒的な「日本製」への信頼感。
  (市民権を得ている自動車や電気製品、アニメ、、、どうしてここまでの地位が確立できたのか)
③外交面では、依然として世界の中で薄い存在感。
  (はっきりとした意見を示せない。右へ倣え。)

ところが、「日本人とはこういう民族だ」とはなかなか端的に言い表しにくい。
このうち、特に②と③についてこの本は深い知見を与えてくれます。
大和時代から、中国に対する辺境国であった日本、しかしそれが故に「学ぶ」という事について
最も効果的なシステムを生み出す事ができたという辺り、非常に興味深いです。

ならば「とことん辺境で行こう」、と筆者は言われる訳ですが、個人の側面でも「辺境的」に
なってはいけないな、と思う今日この頃です。

日本辺境論
内田 樹 著
ISBN978-4-10-610336-0

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